園長挨拶

本田記念幼稚園にようこそ!!

東海大学付属本田記念幼稚園のいわれ

園長 庄司暢道

 本園は、本田伝喜牧師とその夫人安子女史の生涯を記念して開設しました。本田牧師夫妻は関東大震災や第二次世界大戦など大過の度に「東京老人ホーム」や「母子寮」建設など、社会福祉活動に積極的かつ献身的に取り組みました。また、争いのいない正義と愛に満ちた世界平和を願い、幼稚園教育に情熱を注ぎました。

 東海大学創立者 松前重義博士は安子夫人の実弟にあたります。博士は安子女史そして本田牧師が召天された後、東海大学の校旗に籠められた正義と愛の理念と本田伝喜先生夫妻の足跡とを鑑み、その意志を継承すべく付属本田記念幼稚園を開設しました。

正義と愛に満ちた世界平和を目指す人材の育成が本園には求められています。

三位一体の教育・保育

 幼稚園は子どもたちが集い、遊びや生活、人との関わりを通して、人生の基礎を培うとても大切な場所です。そこには、子どもたちを尊重し、信頼を築き、愛情をもって接する教員がいます。しかし、幼稚園の教育は、私たち教員だけで成し得ることはできません。もちろん、皆様の大切なお子様を、責任をもってお預かりすることは当然ですが、私たちが理想とする幼児教育を実践していくためには、子どもを中心に、保護者・ご家族の皆様と私たちが信頼関係に基づき、子どものより良い成長のために、その思いを、あるいは願を一つにしてこそ成し得ることができると考えています。

『三位一体の教育・保育』で、一緒に子どもたちの未来を支えていきましょう。

遊びや自然との関わりは学びの根源

 幼稚園は教育機関です。しかし本園は、子どもに何かをできるようにさせたり、特別な能力を身に付けさせたりするのではなく、『遊び』や『自然』との関わりをたっぷりと経験する中から、それぞれの子どもが持っている学びへの意欲に自ら気が付いていくこと。そして、楽しみながら、喜びながら、『もっとできるようになりたい』、『新しい事をたくさん知りたい』といった、一人一人の内面を養っていくことが大切だと考えています。

 子ども達の将来にわたって続いていく様々な学びの根源になるもの。それが『遊び』や『自然』との関わりなのです。いっぱい遊び、豊かな自然にたくさん触れた子どもの学びの根っこは、しっかりと丈夫に根付くのです。

スケールメリットを活かした行事や活動

 大学付属の幼稚園として、そのスケールメリットを大いに活かした行事や活動に取り組んでいます。

 運動会やクリスマス会、発表会では、メインキャンパスである湘南校舎の様々な施設を使って実施しています。会場の準備や運営には、多くの大学生がサポートをしています。ブラスバンド部の迫力ある生演奏の中、子どもたちが嬉々として入場行進する運動会を是非ご覧ください。また、大学で学ぶ留学生との交流会やフィンランドの幼稚園とスカイプを使った連携事業など、様々な国や人々の存在を知り、触れ合いを通して、世界平和に通じる心を育んでいます。

 隣接した医学部付属病院とはホットラインで結ばれており、日常的な怪我や病気などについて、素早く、適切な対応ができる準備が整っています。年長児が毎年行うサマーキャンプ(2泊3日)にも、小児科の園医が随伴しています。

 他にも、大学図書館から移管された数多くの外国の原書絵本が所蔵されていたり、教養学部の学生がミニコンサートを開き、様々な音楽に触れる機会を設けたり、大学傘下の諸先生方を講師に招き、講演会なども実施しています。

 本園だからこそ行える魅力ある教育環境を、子どもたちや保護者の皆様に提供していきます。

子どもの成長を共に喜び合いましょう

 子どもが、子どもらしく、伸び伸びと子ども時代を過ごす時間は今しかありません。そして、幼児期と呼ばれるこの時期が、人間形成の基礎を培うとても重要な時期であることは、皆様もご承知の通りだと思います。だからこそ、幼稚園での教育が大切なのです。

 『昨日までできなかった事が、今日できるようになった』、『新しい発見をして大喜びをした』、『季節の変化や身近な自然の不思議さを伝えに来てくれた』、『ちょっとしたきっかけで、友達との仲を一層深めた』など、毎日の園生活の中で、子ども達の様々な表れや成長を目にすることができます。

 たとえ、それが小さな成長であっても、その喜びを皆様と共有することができたら、私達にとってこれほど嬉しい事はありません。ぜひ、東海大学付属本田記念幼稚園で、わが子の成長はもちろん、幼稚園にいる全ての子ども達の成長を共に喜び合いましょう。